日本で働いている外国人労働者の推移
- a-alpajaro
- 10月30日
- 読了時間: 5分
更新日:10月31日

日本で既に働いている外国人の国籍やその数を解説いたします。特に直近の10年に置けてどれほど増えているのかを照らして、今後の外国人材が日本における影響を見てみます。
目次
日本で働く外国人の推移
日本における外国人労働者の増加は、経済や社会において重要なトピックとなっています。少子高齢化が進む日本では、労働力不足が深刻な課題です。この問題を解決するため、外国人材の受け入れが進められています。特に直近の10年で、外国人労働者の数は大幅に増加しています。2014年には約78万人だった外国人労働者数が、2024年には約230万人に達しています。これは、日本の労働市場において外国人が重要な役割を果たしていることを示しています。

データの引用元:外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組 (出入国在留管理局)
日本で働く外国人が急速度で増えている状況を認識し理解することは、企業が国際的な人材戦略を構築する上で重要です。さらに、外国人労働者の増加は、地域社会や文化交流にも影響を与えており、これからの日本における多文化共生のあり方を考える上で欠かせない要素となっています。
過去15年の変化と背景
日本における外国人労働者の増加は、労働力不足の解消や国際化の進展に伴い、近年ますます注目されています。このセクションでは、外国人労働者数の推移と増加を支える制度改革について詳しく見ていきます。
過去15年間、日本の労働市場における外国人労働者の数は着実に増加しています。以下にその推移と背景を示します。
過去15年の変化と背景
- 2008年:外国人労働者数は約48万人でした。この時期は、主に身分系の在留資格を持っている外国人労働者が多くを占めていましたし、技能実習制度もまだ導入される前でした。(技能実習制度は2010年から導入)
- 2014年:外国人労働者数が78万人を突破。この増加は、政府が人手不足の対策として技能実習制度などによって外国人労働者の受け入れを積極的に推進し始めたことが影響しています。
- 2024年:外国人労働者数は約230万人に達しました。この急増は、技能実習者が3年以上日本で無事に働いた後に続いて日本で就労ができるように認める特定技能制度の導入や技能実習制度の拡充が背景にあります。(特定技能制度は2019年に導入)
- 2014年から2024年の10年間で、外国人労働者数が最も増えた在留資格は「就労目的」と「技能実習」でした。以前は「身分系の在留資格(永住者や定住者など)」で、家族とともに日本に滞在し、その後に仕事を探すケースが多く見られましたが、近年は「日本で働くこと」を目的に来日する外国人が増加している傾向が、データからも明らかになっています。

データの引用元:外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組 (出入国在留管理局)
増加を支える制度改革(特定技能・技能実習の拡充)
外国人労働者の増加を支えるため、日本政府は様々な制度改革を行っています。ここでは、特に重要な特定技能制度と技能実習制度の拡充について解説します。
特定技能制度
- 導入背景:2019年に導入された特定技能制度は、特に人手不足が深刻な業種で即戦力となる外国人労働者を受け入れることを目的としています。
- 対象業種:特定技能1号は介護、建設、農業、宿泊、飲食料品製造など16業種が、特定技能2号は建設、造船・舶用工業、自動車整備などの11業種が対象です。
- 在留資格:特定技能1号と2号があり、1号は最大5年間の滞在が可能、2号はさらなる技能を持つ者に対して無期限の滞在が認められます。
技能実習制度
- 制度の目的:技能実習制度は、開発途上国の人々が日本で技術を学び、帰国後にその技術を活用して母国の発展に寄与することを目的としています。
拡充の内容
- 受け入れ枠の拡大:より多くの国からの受け入れを可能にし、実習生の数を増やしています。
- 実習内容の多様化:農業、製造業、建設業など多様な分野での実習が可能です。
まとめ
日本における外国人労働者の増加は、労働力不足の解消や国際化の推進に寄与しています。特定技能制度や技能実習制度の拡充は、外国人労働者の受け入れを支える重要な施策です。これらの制度がどのように運用され、今後どのように発展していくかは、日本の労働市場の動向に大きな影響を与えるでしょう。
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